室堂→剱沢→仙人尾根→池ノ平(往復) 2010.7.31-8.6

毎年、8月上旬の会社の夏休みには、北アルプスや南アルプスの3000m級の山に登るのを楽しみにしています。去年の夏は天候不順で山に登れなかったので、2年ぶりの夏山登山になります。今年は、久しぶりに梅雨明けが早く、良い天気が続きました。今年の夏は期待が持てそうです。さて、今年の行き先は、ズバリ剱岳。私の一番好きな山です。今まで、剱岳には2回登っていますが、登ったのは1978年と1985年。最後に登ってから、もう25年になります。

7/31(土)剱沢からの剱岳

8/1(日) 剱沢を下り、仙人尾根経由で池ノ平を目指す

夏休みはタップりあるので、剱岳に登り、裏剱の池ノ平に3泊くらい滞在し、付近の池平山や仙人山に登ろうと計画を立てました。最初は7/31(土)発の富山行き夜行バスで行く予定だったのですが、直前になって7/30(金)発の予約が取れたので、7/30発に変更しました。ところが、バスの切符を買ってから、天気予報があやしくなり、土・日はあまり天気が良くなさそうになりました。ということで、剱岳に登るのは後回しにし、剱沢、仙人尾根経由で池ノ平に直行しました。

 

8/2(月) 池ノ平の朝 

池平山に登る途中からの剱岳

天気は回復傾向。8/2は池ノ平小屋のすぐ近くの平ノ池を散策し、北方稜線の池平山南峰に登りに行きました。池平山は、2004年の秋に登っていますが、そのときは途中で雨が降りだし、頂上直前で引き返しました。今回は、初めて山頂に立つことができました。剱岳が間近に見えて壮観です。

池平山(南峰)頂上からの剱岳

池平山南峰と北峰

8/3(火) 平ノ池に向かう

平ノ池と剱岳

今まで、テント泊の縦走は、5泊6日が最高でした。今回は、池ノ平に滞在するということで、欲張って6泊7日分の食料を準備しました。ところが、欲張ったのが災いし、23kgの荷物を担いでの縦走で、池ノ平に着いたときは体調を崩してしまいました。食欲がなく、少な目に炊いたご飯も、のどを通りません。食べないから元気が出ません。8/1に炊いたご飯を食べ終わったのは、8/3の夕方でした。

平ノ池のパノラマと剱岳

8/4(水)池ノ平小屋の朝

モルゲンロートで赤く染まる剱岳

池ノ平に3泊している間に、帰りに剱岳に登る元気が無くなりました。それよりも、こんな山奥まで来て、無事、帰れるのだろうかと、心配になりました。来た道、剱沢の雪渓を登るのが、すごく重荷に感じました。

池ノ平3泊目の朝は、素晴らしい天気でした。久しぶりに、モルゲンロートの剱岳が見られました。

 

仙人山 南峰からのパノラマ

池ノ平に居た8/2・8/3は、午前中の早い時間だけ、スカッとした天気でしたが、8/4以降は、梅雨明け直後のような、安定した天気になってきました。天気が良いので、仙人峠から、仙人山南峰に登りました。正面に剱岳、池平山が見えて、素晴らしい眺めです。仙人山南峰は、仙人峠から10分足らずで登れます。

剱岳と小窓雪渓

剱岳と三ノ窓雪渓

仙人尾根からは、小窓雪渓、三ノ窓雪渓などを従えた、剱岳東面の眺めが良く見えました。8/4(水)は、1日で剱沢のキャンプ場まで登る元気がないので、真砂沢ロッジまでの行程にしました。体調が良くても、炎天下の剱沢雪渓を3時間も登るのは、キツイです。

真砂沢ロッジ前のキャンプ地

8/5(木) 長次郎雪渓

真砂沢ロッジのキャンプ地には、午前11時前に着いたけれど、早々とテントを張り、のんびりしました。ここで、ハシゴ乗越から来られた中高年の登山者と知り合いました。4人グループで来ていて、他の3人は、仙人池まで往復していて、このおじさんだけは、留守番(?)で真砂沢に残り、明日は、剱沢から室堂まで行くそうです。

間違って長次郎雪渓を登る

長次郎雪渓のGPS軌道

8/5(木)、4人グループに遅れること30分くらいで、真砂沢を出発しました。だいぶ体調が良くなり、4人グループに追いつけそうです。ふと見ると、4人グループの前には、8人グループが先行しています。だいぶ登って、4人グループを追い越したあと、前方の景色を良く見ると、何だか変です。GPSを見てみると、何と、長次郎雪渓の標高2100m付近まで登っていました。先行していた8人グループは、元々、長次郎雪渓を登る装備で登っていて、4人グループと私は、そうとは知らず、長次郎雪渓に入ってしまったのでした。一般登山者が、間違って長次郎雪渓を登ってしまい、下りるに下りられなくなって、そのまま剱岳本峰まで登ったという話を聞いたことがあります。私も一瞬、このまま登ろうかと思いましたが、まだ長次郎雪渓の入口から直線距離で400mくらいなので、戻ることにしました。20kg超の荷物を背負って、一般登山者が軽アイゼンで登るルートではありませんからね。

剱沢を登る

大きなクレバス

前剱と剱岳

剱沢小屋前からの剱岳

剱沢のキャンプ地を通過し、11:15頃、別山乗越に着きました。このペースで行けば、十分、今日中に室堂から高原バスに乗り、家に帰ることができます。帰る気持ち半分、雷鳥沢にもう1泊する気持ち半分でしたが、雷鳥沢に着いてみると、まだ食料もあるし、天気も良いので、迷わずテントを広げ、当初の予定通り6泊目のテント泊に決めました。雷鳥沢では、近くの山小屋で温泉に入り、のんびりしました。ここに至って、体調はすっかり良くなりました。しまった! 天気も良いし、今日は剱沢に泊まって、明日、剱岳に登ってから帰れば良かったと思いましたが、もう雷鳥沢です。

剱岳

雷鳥沢キャンプ場

雷鳥沢キャンプ場からの立山連山

大日岳と夕焼け

8/6(金) 雷鳥沢キャンプ場の朝

地獄谷と大日岳

8/6も良い天気です。朝の室堂平を散策しながら、室堂ターミナルに向かいました。朝一番の高原バスで、美女平に下りました。混雑するシーズン中の黒部アルペンルートですが、朝一番の下りは空いています。

室堂ターミナル

高原バスからの剱岳

2004年の秋もそうしたのですが、富山駅からは、鈍行を乗り継いで、湖西線の小野まで帰りました。富山駅での乗り換え時間が短く、心配したのですが、富山地方鉄道の途中駅、岩峅寺駅で乗り換えると、予定より早く富山駅に到着し、無事、金沢行きの普通電車に乗れました。詳しくは ブログ で。

前半は天気が悪く、体調を崩したこともあって、どうなることかと思いましたが、後半は体調も天候も回復し、もう1泊くらい延ばすこともできました。今回は25年ぶりの剱岳登頂はなりませんでしたが、また近々、挑戦してみたいです。

 2010.8.11 UP

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