上高地→涸沢→白出乗越奥穂高岳→前穂高岳→涸沢→上高地 2006.8.20〜8.24

今まで、前穂高岳には2度登りましたが、いずれも霧の中で眺望が得られず、今度こそ、晴れた日に前穂の頂上から槍を眺めたいと期待していました。奥穂から前穂への縦走路は、吊尾根と呼ばれ、地図を見ると近そうですが、奥穂からは急な下り、鎖場も3ヶ所あります。今回は、空身で荷物は軽いのですが、この急な下りが、戻るときは急な登りになると思うと、途中で何度も止めようかと思いながら、気力を振り絞って、前穂まで登りました。

笠ヶ岳がよく見えます。

前穂に向かって出発。

吊尾根途中からの槍ヶ岳。北穂が邪魔して、槍の穂先しか見えません。

こちらは、朝日岳〜白馬岳〜鹿島槍の後立山連峰。

前穂高岳頂上

上高地と焼岳(右)です。

前穂頂上から眺める奥穂高岳。雲がちょっとかかっています。

槍ヶ岳は雲の中。穂先がチョットだけ見えます。

奥穂からは2時間ほどで前穂の頂上に着きました。まだ朝8時前なのに、雲が上がってきて、槍や涸沢のカールは、残念ながら見えませんでした。もう20分くらい早く着いていれば、間に合ったようですが、残念です。しかし、過去2回はガスの中で何も見えませんでしたから、今回が一番マシです。前穂の山頂は、細長くて広かったです。

前穂から、再び奥穂に登り、白出乗越のテント場まで戻りました。すっかり雲ってしまいましたが、時々、テントの中から前穂・北尾根が見えます。結局、この日(8/23)は、雨が降りませんでした。天気も持ち直したようです。

8/24テント場からのご来光

朝日を浴びる穂高岳山荘、後ろに見えるのはジャンダルム

朝の前穂・北尾根

奥穂から前穂を往復しなくても、そのまま岳沢経由で上高地に下りるのが、通常のコースでしょう。しかし、今回はのんびり登山と決めていましたので、重たい荷物を背負って、奥穂・前穂を縦走するのを避けたかったのと、少しでも早い時間に前穂の頂上に立ちたかったのが、奥穂〜前穂往復の理由です。

白出乗越に戻ってきたもう1つの理由が、最終日の朝の景色を楽しむことでした。ところが、24日朝、起きてみると、白出乗越はガスの中。視界ゼロです。がっかりして朝食も取らず、コーヒーだけ沸かして飲み、テントの撤収、下山の準備にかかりました。

荷物のパッキングを済ませ、テントを畳もうとしていると、ガスがパーッと晴れ、テント場からご来光を見ることができました。慌てて、カメラを携え、涸沢岳に登りに行きました。途中まで登りましたが、雲が流れ、目の前のジャンダルムが見え隠れしています。西方向は全くダメです。半分くらい登りましたが、すっきりと晴れません。どうせ涸沢岳まで登っても、槍が見えるとは限らない、という思いが大きくなり、途中で引き返してしまいました。要するに登る気力が足りなかったということです。上高地に下りてから、涸沢岳に登っておけば良かったと、随分、後悔しました。

涸沢岳中腹からの朝の奥穂高岳

ザイテングラードからの前穂・北尾根

涸沢岳と涸沢槍

涸沢キャンプ地からのパノラマ(写真をクリックすると拡大表示します。)

涸沢槍と涸沢小屋

名残惜しい、前穂・北尾根を振り返る

河童橋に戻ってきました

名残惜しいけれど、白出乗越を後にし、涸沢・横尾経由で上高地まで戻りました。すっかり天気は安定し、残雪の涸沢や前穂、明神岳などの景色を楽しみました。さすがに、帰りはコースタイムより早く歩けます。ますます、涸沢岳に登らなかったととを後悔しました。それにしても、横尾から上高地の林道歩き11kmは長かったです。

今回は、2日目・3日目の天気が悪かったので、予定していた北穂高岳には行けませんでした。涸沢と白出乗越で2泊ずつという、のんびり登山でした。槍まで縦走とは言いませんが、もう少し天気が良ければ、北穂には登りたかったです。

満足度100%とは言えませんが、7年ぶりの穂高(デジカメを買って初めての槍・穂)を堪能しました。

【参考タイム】ただし、荷物の重さ最大約19kg、白出乗越〜前穂高岳は空身です。

上高地-7時間半-涸沢-3時間30分-白出乗越-1時間-奥穂高岳-2時間-前穂高岳

前穂高岳-2時間半-奥穂高岳-30分-白出乗越-2時間-涸沢-5時間-上高地

(歩行距離:上高地-涸沢 約17.5km、涸沢-白出乗越 約2.6km、白出乗越-前穂高岳 約2.6km)

 2006.8.27 UP

 

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