長塀尾根〜蝶ヶ岳〜常念岳〜大天井岳〜燕岳〜合戦尾根 2003.10.3〜10.6

 

前の日は日没の写真を撮り、翌朝はご来光の写真を撮る。このような恵まれた天候と撮影環境は、私の長い山歴でも、あまり記憶にありません。燕山荘の前でご来光の写真を撮り、燕岳に登ってから合戦尾根を下りました。合戦小屋前後の標高2200〜2300m付近は、いちばん紅葉が鮮やかでした。

朝、起きてトイレに行くと、トイレの窓から富士山が見えました。うれしくなって、食事もとらずに、カメラと三脚を携えて外に出ました。

日の出前の富士山と、右側の山は甲斐駒ヶ岳です。

有明山の向こうから太陽が昇ってきました。

4日目にして、初めて見る地平線から昇る太陽です。撮影時刻は、5時48分です。

これは、日の出の7分後の写真です。

日の出少し前からの10〜20分間の景色は、オーバー な表現かもしれませんが、まるで ドキュメンタリー映画を見ているような、感動的なシーンでした。

燕岳に登るのは4回目です。初めて登ったのは1978年の7月で、槍から表銀座を逆に縦走して、中房に下りました。

それ以来、相性が良いのか、いつも晴天に恵まれ、槍・穂の展望と花崗岩のオブジェを楽しむことができました。

燕岳から眺める槍ヶ岳は、子槍を従え、私はいつも「蒸気機関車」の姿を連想します。

子槍が「煙突」、大喰岳が「胴体」、中岳が「運転席」です。

そうすると、穂高は蒸気機関車に引っ張られた「貨物車」になるのでしょうか。

朝食後、燕岳に登りました。燕岳は花崗岩の奇岩が点在し、撮影対象には事欠きません。

燕岳頂上では、山岳カメラマンの村田一朗さんが、中版カメラで撮影中でした。

燕岳山頂からのパノラマです。左(東)から常念・大天井、穂高・槍、裏銀座の山々が並んでいます。視線を北の方に向けると、北燕岳の向こうに、剣と立山がぼんやりと見えます。来年の夏は、久しぶりに剣か大日岳に行きたいな〜ァと思いながら眺めてました。

(写真をクリックすると拡大表示します。)

さすがにアルプスの「3大急登」の1つ、合戦尾根の下りはキツイです。

下りもキツイけれど、登りはもっとキツイでしょうけれど、たくさんの人が登ってきます。

今日は日曜日なので、日帰り登山の人も多いのでしょうか。

ところで、「3大急登」というのは、合戦尾根、ブナ立尾根(烏帽子岳)と、もう1つはどこになるのでしょうか?

燕山荘を後に、合戦尾根を下る。

そろそろ槍も見納めかな。

合戦小屋です。 この辺りから下は、紅葉がたいへんきれいでした。

色とりどりの紅葉を楽しみながら、合戦尾根の急な勾配を下る。

12時36分、ようやく登山口の中房に着きました。

山を下りると、5人の登山者が相乗りのタクシーを待っていた。日曜日で下山する人は多いので、すぐに客待ちの相乗りタクシーに乗れると思っていたのに、下山者はマイカー登山者ばかり。タクシーもなかなか来ない。30分以上待ってようやく来た1台目のタクシーに、私の乗るタクシーを呼んでもらった。穂高の駅から30〜40分かかるそうだ。ヤレヤレ。そうこうして、2台目のタクシーを待つうちに、下山者が4人集まり、おかげで、1人当たりのタクシー料金が安くなった。昔に比べてマイカー登山が増え、タクシーの相乗りが不便になった。

穂高の駅で、松本からの特急「しなの」の指定席が取れ、新幹線乗り継ぎで帰った。松本で買った富山の「ますのすし」がおいしかった。

 

[END]  最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 

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